あ〜もう、私のバカ!
早く言わないと、どんどん言いづらくなるっていうのに。

邸宅に戻った私は、自室のベッドに横になり、深いため息をこぼしていた。

結局、あの後、盛り上がる2人に何も言い出せないまま、時間がだけが過ぎ…。

「今日は、そろそろ帰りましょうか」とアンが口を開いたのをきっかけに、その場はお開きとなった。

帰り際「じゃ、また後日作戦考えよう。俺もできるだけ協力するから」そう声をかけてくれたキースを思い出すと、胸が痛む。

あんなに親切にしてくれているのに、私ってば隠し事ばっかりだわ。

そう思うとやるせない気持ちになった。

その時。

「ん…?これって…」

ふと、テーブルの上にいくつかの封筒が置いてあることに気づく。

あぁ、パーティーの招待状ね…。

どうやら、部屋付きのメイドが私宛の招待状を持ってきてくれていたようだ。

「どれか1つくらいは顔を出さないといけないわね…」