ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「いえいえ、大丈夫ですよ。
 ところでなんで、私がサラ金で借りた話になってるんですか?」

「いや、お前の弟がこの店の金の出どころは言えないと言うから」

「えっ?
 来斗をご存知なんですか?」

 うちの会社に派遣で来ていると言うと、
「そうだったんですか。
 知りませんでした。

 そういえば、先月から違う派遣先に行ってるとか行ってましたね」
と適当な姉は笑う。

「まあ、サラ金じゃないのならいい」
と言うと、あかりは少し迷うような顔をして訊いてきた。

「……ところで、あの。
 そういえば、ちょっと思い出したんですが。

 以前、お会いしたことないですか?」

「いや、ないと思うが……」