「私はシェイナ。こっちは姉のシェリア。双子に間違えられるけど,年子なの」
私と同い年位のように見える女の子が2人。
こんな場所で,堂々と立っている2人に違和感が大きく,私はぱちぱちと瞬いた。
この子達は,なに……?
あまりに平然とした態度に,敵味方の判断も付かない。
ただ1つ,被害者では無いことは感じ取れた。
この部屋には,あまりに似合わない。
貧弱そうで穏やかな雰囲気を醸し出すシェリアは,くるくると熱を当てた髪をハーフに結んでいて。
ツンと強気な態度の妹シェイナは,目の真横あたりで肩より下の長さの髪をお団子にしていた。
イナ,シェリーと呼び合うその姉妹は,ただ仲の良い姉妹に見えた。



