寝室の中まで踏み込んで言い返したところ。
葵は、深い溜息を吐いて、顔を覆っていた
手をどけた。
ふ、と此方を振り返った葵の目は、
何時になく真剣で、熱がこもっていた。
…な、んか、いつもと違う…?
そもそものオーラが、違った。
いつもの葵じゃない。
ニコニコして、優しくて、紳士で。
たまに腹黒いけど、良い人。
…それが、今。
「……悪い子だね、男の部屋に入って来ちゃうなんて」
別人みたいに、思える。
全てが、妖艶で、美麗で。
危うく心臓が鷲掴みにされかける。
私は至って健康体で、熱なんてないのに、
頬が赤くなっていく。
「…こんな時に現れたら。
理性効かなくて、襲っちゃいそうだよ」
『…え?』
言われたことが理解できなかった。
ー…襲う?
熱で赤らんだ顔とは反対に、その声は酷く
冷静で、それでいて真剣だった。
…え、この人、熱で頭おかしくなった??
葵は、深い溜息を吐いて、顔を覆っていた
手をどけた。
ふ、と此方を振り返った葵の目は、
何時になく真剣で、熱がこもっていた。
…な、んか、いつもと違う…?
そもそものオーラが、違った。
いつもの葵じゃない。
ニコニコして、優しくて、紳士で。
たまに腹黒いけど、良い人。
…それが、今。
「……悪い子だね、男の部屋に入って来ちゃうなんて」
別人みたいに、思える。
全てが、妖艶で、美麗で。
危うく心臓が鷲掴みにされかける。
私は至って健康体で、熱なんてないのに、
頬が赤くなっていく。
「…こんな時に現れたら。
理性効かなくて、襲っちゃいそうだよ」
『…え?』
言われたことが理解できなかった。
ー…襲う?
熱で赤らんだ顔とは反対に、その声は酷く
冷静で、それでいて真剣だった。
…え、この人、熱で頭おかしくなった??



