エントランスへ入って、管理人さんに
話を通してから、葵の部屋を教えてもらう。

エレベーターを使うと、すぐに着いた。

葵の部屋の前に立つと、インターホンを
ポチ。

しばらくして、オデコに冷えピタを貼った
寝起き姿の葵。

起きたばかりらしく、寝癖がついてて、
笑いそうになった。

葵は、サプライズを知っていたらしい。

なーんだ。

平然とした振りをして、葵の家に上がり込む。

彼女でもないのに、図々しいことでは
あるんだけど。

へぇ~、広。

几帳面なのか、散らかっているどころか
綺麗に整とんされている。

中へズカズカ踏み込んでいく私を、
葵は必死に帰そうとしてきて。

…まぁ、想定の範囲内かな。

ー「お粥でも作ってあげたら?」

ー「え〜、彩羽ちゃんの手作りとか
  超羨ましい」

ー「…野垂れ死なれるよりマシか…」

ドルチェで3人から材料などが入った
(何時どこで買ったか分からない)袋を
もらい、ミッションを託された私。