和君、いい子か!(二度目)

普通に、ピュア男子じゃないか。

ツンデレキャラなだけ!?

『いきなり責め立ててごめんね…?』

何故か謝ってしまった私。

「…いいよ、怒るのも無理ない」

慰め合う、この状況って一体何?

まぁ、いっか、一件落着〜。

スマホの電源をつけると、時刻はきっかり
2時間目の十分前休み。

授業、受けるか…。

「…お前も、何かあんだろ」

『…え』

スマホに落としていた目を和に向けて。

返ってきた話題に、思考が止まりかける。

数秒、言われた言葉の意味を探った。

和は、疑ってはいないみたいだけど、
どこか切なそうに私の頭を撫でた。

「言わなくてもいい。

 でも…お前こそ、この世界を何より
 嫌ってる気がするんだよ」

的確なコメントに、私は一瞬目を伏せて
それから曖昧に笑った。

『…なにそれ、早く行こうよ』

笑ってる裏側で、嘲笑ってた。

ー…そうだよ。

  私は、この世界も、私自身も、
  大嫌いだよ。