一期一会。−2−

手に痛みはないけど、頭が痛い。

胃までキリキリするわ…!

なんで、入学早々に余計なことばっかり
起こるわけ!

私は目立ちたくないし、古立和を監視でき
さえすればそれでいいのに。

むしろそのためだけに来たのに。

全て、古立和の行動が、私の計画を
なし崩しにしやがった。

もしこれで入学式を休んだ原因が風邪
じゃなかったら、どうしてあげようか…。

(良からぬ想像の気配)

この段階で既に想定の範囲外を超えてる
展開なんだよね…。

肝心の古立和とは未だ会えてないし。

奇跡的にクラスは同じだったけど、
不良らしく、遅れてくるとのことで。

社長の出勤か!御苦労なことで!

さっさと来いよ…私を不快にさせた分、
思いっきり関わりに行くから。

…私、ちゃんと平静でいられる自信がない
んだけど。

下手したら殴ってしまいそう。

冗談のようでリアルに本心。

一回ぶっ飛ばしてやりたい。

「…俺が、何だって?」