しかし、僕は授業の準備なんてそっちのけで、言いたいことを言ってやることにした。  

涼しい顔をして、窓の外に目を戻しているソイツにがなる。

『葵の馬鹿っ! 

 悪魔っっ!  

 人でなしぃいい!』

煩かろうが言わせてもらう。

ちょっとからかったくらいでキレるとか、どんだけあやにべた惚れてるわけ!

葵の頭はあや以外を何だと思ってんの?!

涙目で睨みつけながら一方的に騒ぐ僕を、葵は変わらず無視し続けた。 

面倒くさそうにしてるのバレバレなんだけど……?

「(……だる)」

そんな心の声が聞こえてくるような、来ないような。

本鈴が鳴っても絡みまくったため、それから暫く葵に口を利いてもらえなかったというのが後話。





ー…僕らは何だかんだこうやって日々を過ごしている。