「…頼むからさ、ノックぐらいしてよ」

葵は、青筋を立てながら、深い溜息をついていた。

あぁ、もう!これだから困るのに。

空気を読まない人達こそ、彼らである。

引き剥がされて、口うるさく割り込んでくるし。

ラブムードもあったもんじゃない。

本当…何事も困難な毎日だ。

苦笑に呆れることも多いけど。

そんな日々が愛しかったりもする。

葵と、皆と出会えて、仲良くなれてよかった。

この世界を、信じてみて良かった。



  





ー…忘れられない青春の今を、しっかりと胸に刻んで生きていこう。