一期一会。−2−

何でこんな空気になってるんだろ。

頬を少し赤くして、葵は話を切り出した。

珍しいな、葵が落ち着かないなんて。

見つめ合って数十秒後。



「…俺、彩羽のことが好きなんだ」



あぁ、ストレートだな。

葵は、どこまでも素直だと思う。

二度目にもなる告白に胸がバキュンと撃ち抜かれる。

…とうとう、この時が来たのか。

ちょっと恥ずかしいけど、嬉しくて仕方なかった。

私も、勇気出さなきゃね。

やっと、言える日が来たんだから。

…でも、その前に少しだけ意地悪させてほしい。

『…知ってるよ』

私、前にも告白されてるしね。

何か一回目みたいな感じだけど。

葵はあの時熱あったし、覚えてないのは仕方ないけど、何だか寂しくて意地悪したくなった。

あんな堂々と褒め殺しからの告白されたらね。

少しくらい思い出してくれたっていいじゃん、なんて思っちゃう。

「…えっ、う、嘘?何で?」

笑顔でサラッと返す私に、本気で焦ってる葵。