一期一会。−2−

古立組は解体され、和はなんと、日下組の幹部候補に配属されるのだとか。

ソウ君、沢山扱きそうだなぁ。

妹の私にさえも容赦ない特訓してたし。

和、ファイト。

何はともあれ、一件落着。



そんなある日、葵一人だけが現れた。

「彩羽」

ドアを開けて、入ってきた葵。

あれ?一人?

私は、他のメンバー達がいないことを不思議に思った。

いつもなら、桃李さんとか誰かしらいるのに。

『葵、来てくれたんだね』

傷も治ってきて、上半身を起こせるようになった。

よっ、と起き上がる私に、葵は眉を下げながら、「無理しなくてもいいのに」と心配そうに椅子に座った。

『平気だよ』

痛くないし、大丈夫だって。

皆過保護だからなぁ。 

葵は、少しソワソワした様子で私の方を見てくる。

な、何だ…?

二人きりという状況は、葵の家にお見舞いに行った時以来で、妙に緊張する。

「…あ、のさ」

『…うん』