『…ありがとう、和』
私と、出会ってくれて、ありがとう。
にっこりと朗らかに微笑んだら、和は、
「そんなの…、俺のセリフだよ」
と、目元を押さえて、泣いてしまった。
その後、「これからもよろしく」という言葉と共に花束を送ってくれた。
そんな流れもさることながら、日常が少しずつ戻っていった。
検査があり、数週間もすれば退院できるとの結果を受けた。
皆は、其々学校や仕事がありながらも、お見舞いに来てくれて。
愛さんや、亮さん、それに桜ヵ谷さんもわざわざ花束等を持って来てくれた。
ずっとベッド上だと、早く動けるようになりたいな…と外が恋しくなってしまう。
ー…風の噂で、希月さんは捕まり、数年間の懲役の刑に服することになったらしい。
私以外に撃たれた人はおらず、刑としては軽い方だと知りホッとした。
今度会えたとき、本物の笑顔を見れたらいいな、なんて思った私は能天気だろうか。



