一期一会。−2−

だから、お願い。

間違っても、“救われなければ良かった”なんて、思わないで。

傷ついても、辛くても、苦しくても。

それで、良かったんだ。

「え、彩羽、それどういうこと?」

『後で話す』

お口チャックね。

煩くなりそうなソウ君に釘を刺して黙らせる。

つまりこれは、誰にもバレてはいけない壮大なプロジェクトだったわけだ。

まぁ、途中から葵達にバレちゃったんだけど。

和は、私の打ち明け話に「は…?」と呆然としていた。

ふっふっふ。

まさか、私の手のひらで踊らされていたとは思いもしなかったでしょ?

和のこと、私も騙してたんだから同等に悪ってことで。


『…私、守られる必要はないって言ったけど。

 十分、和といて救われてたよ』


まぁ、和だけでなく、頼人にも言えることだけど。

高校生らしく、ワイワイ話したり、夏祭りに行ったり、希月さんか守ってくれたり。

沢山、大切な思い出を共に過ごしてくれた。

私と友達でいてくれて、本当に嬉しいんだよ。