一期一会。−2−

「…てか、和。

 いつまで立ち尽くしてんの。

 早く入ってきなよ」

入口の方を振り返った頼人は、腰に手を当てて呆れ顔。

「…でも」

え、和いるの?

声だけ聞こえてくるんだが…。

和は、どうやら部屋に入ってくることに抵抗感があるらしい。

「彩羽が起きたんだよ。

 会わなくてどうするの…?」

「………」

和、会いたくないのかな。

私は、会いたいんだけどなぁ。

頼人の必死の説得にも応じず、黙りの和。

困ったなぁ、と呟いて頭をかく頼人に代わって、今度は私が呼びかけてみることにした。



『…和』



皆は、ただ見守ってくれていた。

私は、微笑みを浮かべながら、名前を呼ぶ。

ねぇ、和。

目の前で撃たれてごめんね。

怖かったよね。

守っておきながら、死にかけてごめん。

そんな意味を込めて、言った。

…それでも、和の動く気配がなかった。

…やっぱり、だめかな…と思っていた時。