一期一会。−2−

『泣かないでよ』

笑って、そう言ったら、ソウ君はもっと涙ぐんでしまった。

「良かったですね」

「あぁ…っ、本当に」

由宇や他のメンバー達と仲良く話しているソウ君に驚いた。

あれ?何か親睦深まってる?

男同士の友情が芽生えてる気がするんだけど…。

寝ている私を差し置いて、ソウ君と仲良くなるとは。

私のお兄ちゃんなのに、なんて嫉妬。

ブラコン?何とでも言え!

『…お兄ちゃん』

皆と話しているソウ君に、私はわざと目をうるっと潤ませて手を伸ばす。

すると、ソウ君は素早く反応し、光の速さで飛んできた。

「どうした彩羽!

 どこか痛いのか!?」

直ぐ側まで来て、心配してくるソウ君。

まぁ、痛いのは痛いけど。

独り占めするための口実だよ。

ふふふ、ソウ君は私に関しては人一倍心配症だからね。

簡単に騙されてちゃ、将来悪い女に捕まっちゃうぞ。

…でも、今は私だけのお兄ちゃんだから、別にいいか。

「…ブラコンにシスコンかよ」

「『なんか言った?』」

「…いえ、何でもないです」