一期一会。−2−

ギュッと拳を作る私に、皆は黙ったまま視線を当ててくる。

…う、話すしかないのか。

流石に4人相手に迫られるのは辛い。

葛藤の末に、両手で顔を押さえて語りだす。

「…私、古立和を救いたいの。

 黄鳥に行って、彼と友達になった。

 古立組は、和にとって辛い場所なの。

 もう、これ以上…苦しんでほしくない。

 だから…助け出したい」

無茶なのは分かってる。

どう考えても無謀だし、無理難題もいいところ。

叶うはずがない。

…だけど。

だからって、諦められないよ。

…ねぇ、和。

一人にさせて、ごめんね。

私は、友達として、和を暗闇から救い出したいのに。

皆の反応がないことに呆れられてしまったかな、と思い始めた頃。

「…分かった、救けよう」

葵の一声に、私は目を見開いた。

『え?』

顔を上げて、呆然と葵を見つめる。