一期一会。−2−


ー…抗争まで、あと5日。

次の日以降、葵達が家に入り浸るようになった。

「あーや、何考えてるの」

『…ん?』

ガバっと後ろから抱きつかれる。

今日は、男の子バージョンの桃李さん。

男の格好でも、キラキラしていて天使そのもの。

…私が考えていることと言えば、ただ一つ。

…和を、助け出す方法。

ボーッとしていたからか、桃李さんは心配そうに私の首元に腕を回し、頭に頬ずりしてくる。

…猫みたい。

『…ちょっと、ね』

ソウ君は、私を家から出さないように、葵達を監視につかせている。

…卑怯だよね。

私がこの人達を裏切るのが難しいことを知ってて、近くに置くなんて。

…どう転んでも、誰かを傷つけてしまう。

「ずっと家の中にいるからね。

 どこか行く?」

「おい、桃李離れろ」

「俺もハグする〜」

「させるか」

葵と由宇と時雨もいる。

いや、どんだけ厳重なんだ。