一期一会。−2−

追いかけようとして足を踏み出したが、「付いてくるな」と拒絶された。


ー「二度と近づくな」


あの日と、酷く重なる。

私、またお兄ちゃんを引き止められないの?

踏み出そうとした足が震える。

嫌だ…、このまま別れたら。

また、会えなくなりそうで、…怖いよ。

今度は、二度と会えないんじゃないかって。

抗争なんて、命の奪い合いじゃん。

生きて、帰ってこれる保証もないのに。

どうして、…お兄ちゃんは突き放すの?

目から雫が零れ落ちて、頬を伝った。

ソウ君は、私の方を見ずに、忠告を残して出て行ってしまった。

バタン、とドアの閉まる音が耳に響く。

このままじゃ、地獄が始まってしまう。

大切な人達が、不本意に傷つきあう。

そんなの、許していいはずがない。

…ない、のに。





ー…私は、和のために、ソウ君のために、何ができる?