一期一会。−2−

捨てられても、嫌われても。

どんなに酷い目に遭わされても。

私は、どうしたって、お兄ちゃんが、大好きだった。

本当、自分でも馬鹿なんだと思う。

呆れちゃうくらいだけど。

……大切な、家族だったんだもん。

結局、私は、お兄ちゃんを恨むことなんてできなかったんだ。

『隠さないでよ…!

 勝手に、遠ざけたりしないでよ!』

私から、離れていかないで。

胸に手を当てて、ありったけの想いをぶつけた。

…ソウ君のこと、私だって、守りたいんだよ。

皆が、私を大切にしてくれて嬉しかった。

人を、世界を、信じることが、できた。

…私を、私以上に大好きになってもらえて、本当に幸せに感じたんだよ。

だから、私も私なりのやり方で返させてほしい。

今、一人で、藻掻いて足掻いて苦しんでいる友達を、救けさせて。

そして、…貴方を、見返したいの。