一期一会。−2−

『…ソウ君、何言ってるの?』

私は、ソウ君の正体を知らない体でいるから、何も踏み込めなくて悔しい。

8月9日は…、抗争の日なの?

ねぇ、嘘だって言ってよ。

“絶望”の文字で埋め尽くされかける。

お願い、ソウ君。

…和を、傷つけないで。

もう、和は…十分苦しんでるんだよ。

…ねぇ、ソウ君、本当のことを話して?

そしたら、私…力になるから。

私に、嘘なんて吐かないでよ。

首を傾げる私に、ソウ君は顔を強張らせた。

そして、やっぱり。

「…お前の手には負えない危険な奴らを片付けないといけないんだよ。

 …だから、大人しく家で過ごしてろ」

…私に、真実を行ってくれない。

なんて、もどかしいんだろう。

どうして、私ばっかり、守られてないといけないの?

私は、誰も、守れないの?

ー「彩羽」

せめて、和だけは、救けてよ。

和は、悪い奴じゃないんだ。