「「「「「「……っ!!」」」」」」

私は、ポカーンと呆けている頼人を
呼び覚まして、入学式が行われる体育館
へレッツゴー。

「無自覚こわ…」

『何か言った?』

「いや…」

悪口は拾っちゃうよ?

私、地獄耳なんで!

体育館について、それから速やかに
式は始まった。

私は、厳かな空気に浸透できずに
早速寝そうだった。

(開始5分である)

席が隣だった頼人が、心配そうにチラチラ
見てくる。

ふふふ、瞼が開かないんですけど。

眠すぎて首がユラユラ揺れる。

後ろじゃないと、こっくりさんできない
もんね…。

長ったらしい校長先生の話が子守唄にしか
聞こえない…。

皆もそうだよね?

「…ちょっと…っ」

『…んー』

遂に耐えられなくなり、頼人の肩に頭を
預けてしまう。

頼人はビクッと肩を揺らし、私を見下ろしてくる。

眠気に勝てない…。

真面目な式典を必ずと言っていいほど、
まともにこなせない私。