【短】犬丸、今日が最後だってよ。





びくともしなかった厚いドアから光がこんにちは。

それだけじゃなく、隣クラスの謎キャラ沙蘭くんも登場。


なに…?

なにごと…?どゆこと……?



「わるい犬丸。これ最初から俺が仕組んだことなんだ」


「……、…??」


「だよね、びっくりするよね、理解が追いつかないよね。ただ、この人はそれくらい君と話したかったらしくてサ」



そっと身体が離される。

ポテンと座らせられたテディベアのように、マットのうえで放心状態。



「おめでとう選ばれたお姫さま、……ってよりは名前のまんま犬かな?」


「おい沙蘭、犬みたいにかわいい女の子って言え」


「はははっ、悪いけど僕は猫派なんだ」



犬丸、状況がまっったく把握できません。


仕組んだこと…って、
閉じ込めたのはわざとなの…?

私と話したいがために、わざとここまで大がかりなことを……?


そもそも私と話したいって……なに…?