もっと求めて、欲しがって、お嬢様。





聞けるうちって、聞けなくなるときがくるかもしれないってこと…?

どうして……?
聞けなくなるって、どういうこと…?



「理沙お嬢様…、りさお嬢様、」


「っ、」



想像していたよりずっとずっとたくましい腕をしていた。

身体だってそう。

女の私とは比べ物にならないくらい、ガッシリしていて。


うしろから抱きしめてくる重さだって、強くしすぎないように加減してくれているものなんだと思えてしまうもので。



「……もし、俺が、今日のお化けはこの状況を作るための嘘と言ったら…、」



……え?



「…どうしますか?理沙お嬢様」



嘘……?

ちがう、あなたはそんなに器用なひとじゃない。

でももしそうなら、碇は私にこうしたくて、ぜんぶ工作していたことだっていうの…?



「……なんて、すみません、影を見たのは本当です…、怖くてひとりで寝れないのも本当なんです……。格好つけました…、」



・・・・・・。

さすがCランク。
寝ているお嬢様に対しても正直者。