どうして言葉が止まるの。

あなたに限ってそういうのはないでしょう…?


私もそこまで深く考えてはいない質問だったけれど、恥ずかしくてたまらない。



「変なこと……、とは、えっと、どういう…?」


「しっ、知らないわよそんなの…!!」


「変なこと……、へんなこと……、」



ぶつぶつ繰り返す碇。



「…ねこ…、こども……、」



とうとうひとりでしりとりを始めてしまった。

もっと茹でダコのようになってしまった執事は、お嬢様に嘘などつけないCランクだから。



「っ、すみません理沙お嬢様…っ!少しだけ想像してしまったかもしれません……!!」


「なっ…!言わんでいいわっっ!!!執事としての威厳はないの…!?」


「ひい…っ!申し訳ございません…!!」


「いーからはやく戻しなさいよ…っ!!その顔むかつくわ!!」


「えっ、ムカつくと言われましても…っ、」



私の専属執事である碇 章太郎は、変わったような変わらないような……。