もっと求めて、欲しがって、お嬢様。





上品かつ、おしとやか。

聖スタリーナ女学院の校則はどこへやら。



「ふむふむ。じゃあ俺たちのどこが格好いいのか、ひとりずつ言ってもらっていい?」


「うんっ!はいはーい!ハヤセはねっ、丁寧なときと俺様のときがあって………って、えっ!?」



一斉に振り向いた私たち。

リビングのドアは開いていて、そこに立っている新たな3人。



「おにーさまっ!てかハヤセ!碇までっ!!なにしてるの!?」


「可愛らしい会話が聞こえましたので。なんといいますか、盗み聞きってやつですかね」


「もーっ、そんなのダメだよハヤセっ」



すぐにエマはハヤセさんへと駆け寄る。

彼の姿を目にすると言葉だけじゃなく身体そのものが動いてしまうのもまた、エマのかわいいところ。



「燐…!今日はお仕事が忙しかったんじゃないの…?」


「早瀬さんから面白そうなメールがきてさ。さすがにこっち優先だよ。てか俺のこと、そんなに好きだったんだねアリサ」



立ち上がるアリサさんへと近づく早乙女さん。

………は。



「───…うん、かわいいね。……めちゃくちゃ痛いけどな」



顔を真っ赤にさせたアリサさんからバチンッと、なぜか強烈なビンタを受けていた。



「なにしてるのよ碇。お留守番を命じたはずじゃない」


「す、すみません…!えっと、私のほうにも早瀬さんからメールがきまして……気になりまして、気になりまして…」