もっと求めて、欲しがって、お嬢様。





きっと口に食べ物を運んでいたなら勢いよく詰まらせていたし、飲み物だったならすぐに吹き出していた。

つま先から、それはぐんぐんと上昇してくる。



「っ~~~!!!ななななに言ってんのよこのバカ……っ!!もうバカエマに戻すわっっっ!!!」


「えっ、えーーっ!!わたしは理沙のことを考えて言ってあげたのに…!」


「どこが考えてんのよ…っ!?TPOを弁えなさいよ……!!」


「ごめんってばっ!でも理沙だってもしかすると今夜かもしれないでしょっ」


「なっ…!!そんなわけないじゃない…!!」



全身を沸騰させる私、あたふた騒ぐエマ、顔を見合わせる執事ふたり。

こんな楽しい高校生活があと1年あるということが、楽しみでもあり寂しくもあって。


だから大切にしたいと思った。



「理沙お嬢様、先ほどはエマお嬢様から何を言われたのですか…?」


「い、いーのよそんなのっ!」


「よくないです…!理沙お嬢様があんなにも慌てておられましたので気になります…!」


「いーから忘れて…っ!」