もっと求めて、欲しがって、お嬢様。





どんな人?年齢は?
どんなお仕事をしているの?

そんなものを聞いてこない友達は初めてだった。


今までは相手の職業や年収が自分たちのステータスとでも言うみたいに、いやらしい顔で聞いてくるクラスメイトばかりで。

だから私だって同じように乗っかっては嫌な女になっていたけれど。


エマと関わるようになってから、ぱたりとやめた。



「でも理沙、本当はその人と結婚なんかしたくないんじゃないの…?」



ちょうどフォークにカルパッチョを差したところで、動きが止まってしまう。

そういったものに疎(うと)いとばかり思っていた存在だったから尚更。



「……どうして?」


「だってなんか、元気ないもん」


「…そうでもないわ、」



チラッと移せば、すぐに視線がぶつかって。

それはずっと私の様子を見ていたということで、いつも傍にいる執事からスッと視線を外す。



「理沙っ!わたしのエビあげるっ!!」