もっと求めて、欲しがって、お嬢様。





あははっ!と、エマの呑気な笑い声だけが響いてるけど…。

このまま舞踏会を脱け出すわけにはいかないわよね……。


まずは全校生徒と残っている御曹司、それから先生たちに謝らなくちゃ。


退学になってしまうかもしれないから、そこも覚悟を決めないと。



「俺はずっと一緒にいます、理沙お嬢様」


「っ…、うん…、」



私の不安を感じ取ってくれたのか、碇は優しく微笑みかけてくれる。



「ブラボー!!ブラボーっ!!」



そんなとき、愉快な声と一緒にパチパチパチと聞こえた拍手。

静まり返っていたホールが、また異様な空気を放った。


それは観客席から舞踏会を見ていたらしい外国人の老人で、私たちの場所へ歩いてくる。


その周りには数人の執事とSPのような存在たち。



「……え、───っ!?!?」


「えっ、ハヤセ?どうかしたの?知り合い…?」


「……なん…で、」



真っ先に反応したのは早瀬さんだった。

冷や汗を垂らして、これでもかと言うくらいに目を開いて。



「oh…!Mr.ハヤセ!!」