もっと求めて、欲しがって、お嬢様。





「どうしてあなたが決めるの…!!理沙は何も悪いことしてないしっ、あなたの言いなり人形でもなんでもないっ!!」


「これは僕たちの問題だ!!部外者は黙れと言っただろう…!!」


「部外者じゃない…!!理沙はわたしの大切なお友達なんだからっ!!」



周りもざわつき始めた。

早瀬さんだって今にも駆けつけたいと思っているはず。



「…エマ、もういいのよ、」


「よくないっ!!!だって理沙、ずっとずっと泣きたいって顔してるもん!!」


「っ…、」



ぎゅうっと、繋がれた手が強く握られる。

それだけで視界が揺らいで、鼻の奥がつんと刺激されて、私は必死にこらえていた。



「理沙、ほんとうはこんな人と結婚なんかしたくないんだよね…?」



覗きこんでくるエマは、私の答えなんかとっくに知っているはずだ。



「理沙にはずっと一緒にいたい人がいるんでしょ…?」



それを聞かれていちばんに思い浮かんだ存在は、離れたところで見守っている。



「ねえ、りさ…」


「さっきから聞いていれば……お前は変なことしか吹き込まないガキだな…ッ!!」


「っ…!やめてください佐野様……!!」