「んー、俺もそうだね。短期戦から長期戦派になった感じ」
「そうなんですか? 先輩は元から、長期戦派な気がしてました」
先輩は、どこか最初から長期戦派そうな気がしていた。
「そうかな?」
「はい」
「......って、もう夜だよ?」
「え、あっ......」
「時間忘れてた感じ?」
「はい......。英語、聞いてたので、時間はあまり......」
「熱心だね。この調子だと、きっと高得点取れるよ」
「本当ですか?」
「うん」
「ありがとう、ございます」
高得点......。
それなら、きっと怒られないはずだ。
「家まで送るよ。家、どこ?」
「えっ......家......?」
家......?
先輩、送ってくれるの?
私の中に、焦りが生まれて、私はこう言った。
「いえ、一人でも、帰れます......っ」
「でももう、遅いでしょ。こんな時間に女の子を一人で帰らせらんないよ」
振り回しちゃったの俺だし、こんな遅くまでいるのも俺のせいだし、と先輩は笑って、私を気遣う。
だけど、私はそこまで振り回されていない。
今まで残ってたのも、私がやったことだし。
「......家、ばれたくないなら、近くまでにするから。ごめん、そこまで頭回んなかった」
「っ、家、近いので......っ、」
「そうなんですか? 先輩は元から、長期戦派な気がしてました」
先輩は、どこか最初から長期戦派そうな気がしていた。
「そうかな?」
「はい」
「......って、もう夜だよ?」
「え、あっ......」
「時間忘れてた感じ?」
「はい......。英語、聞いてたので、時間はあまり......」
「熱心だね。この調子だと、きっと高得点取れるよ」
「本当ですか?」
「うん」
「ありがとう、ございます」
高得点......。
それなら、きっと怒られないはずだ。
「家まで送るよ。家、どこ?」
「えっ......家......?」
家......?
先輩、送ってくれるの?
私の中に、焦りが生まれて、私はこう言った。
「いえ、一人でも、帰れます......っ」
「でももう、遅いでしょ。こんな時間に女の子を一人で帰らせらんないよ」
振り回しちゃったの俺だし、こんな遅くまでいるのも俺のせいだし、と先輩は笑って、私を気遣う。
だけど、私はそこまで振り回されていない。
今まで残ってたのも、私がやったことだし。
「......家、ばれたくないなら、近くまでにするから。ごめん、そこまで頭回んなかった」
「っ、家、近いので......っ、」

