「ふわぁ……」



朝。立ってるだけで、まぶたが落ちてきて、寝てしまいそうになる。あくびを嚙み殺しながら、閉じそうになっている目を上へとむけた。

太陽がキラキラと光っているのがわかって、目が覚める。

光がまぶしい。

しばらく歩いていると、信号が赤になったと知らせる音が響き、足を止めた。

すると、足首にふわふわとしたものが当たった。

このふわふわしたものの正体は、黒猫のらむ。

らむは、いつも一緒に登校してくれるやさしいこ。

らむの目は、星が瞬く群青色なんだって。

それが光に反射すると、金色に光るみたい。

一度でいいから見たいなあ……。

なーんて?

学校までは、徒歩四十分だから、みんなよりも行くのがすこーし遅くなっちゃう……。

 

「みゃあ」

「うん、らむおはよ」