ね? と輝星に笑いかけると、顔を赤くして慌てたようにそっぽを向いた。

なんで?

おかしいこと言った、わたし?

ガーン......と効果音が聞こえた気がした。



「ほんとに力になるから、言ってよ?」

「っ、わかったから」



ほんとにわかってるのか......?

怪しみながら、置いてあったパイプいすに座る。

少しして、



「次は生徒会長からの言葉。生徒会長さん、お願いします」



と、生徒会長が出てきた。

歩いてきた生徒会長さんは、ステージの中央で立ち止まり、口をひらいた。



「皆さん、おはようございます。生徒会長の裏信 天です。
 新入生の皆さん、ここへ来て二日目ですね。まだ慣れていないかと思いますが、」



......あ。生徒会長さん、あの時の......!

小さな発見をした。

みんなに聞こえないくらいの小さな声で、イヤリングに聞く。



「ね、あの人って......」

『はい、今朝の靴をしまってくれた人ですね。』



イヤリングが答え、やっぱり......! 答えがあっていたことにうれしくなる。