恋愛はもうしないと決めたのに、次期社長にアプローチされて困ってます!

体が小刻みに震え、涙が溢れていく。総悟がすぐにハンカチを取り出して五月の涙を拭う中、「卵巣一個ないって病気ですか?」と光輝と共に打ち合わせに来た株式会社FSの社員が訊ね、光輝は五月を見つめながら楽しそうに話す。

「こいつ、俺の元カノなの。他の男と関係持ちまくったせいで卵巣の病気になったバカな女。こんなのと付き合ってたとか、黒歴史だわ〜!てかお前、会社員として雇ってもらえたんだ?身辺調査とかされなくてよかったな。ホストに貢いでるところとか、色んな男とホテルに入るところとか、バレてたかもしれないしな」

「うわぁ〜、人は見かけによらずですね。大人しそうな感じなのに……」

株式会社FSの社員から冷ややかな目で見つめられ、五月は「違う!嘘を言わないで!」と否定したものの、二人はニヤついているだけだ。見苦しい言い訳だと思っているのだろう。だが、五月はホストに貢いだことも、ホテルへ男と行ったこともない。

(どうしよう……恋川さんに嫌われてしまう……)