恋愛はもうしないと決めたのに、次期社長にアプローチされて困ってます!

(恋愛さえしなければ、きっとこの幸せは続く)

そう信じて疑わなかったのだが、神様は時に残酷な運命に導いてしまう。



今すぐこの場所から逃げ出したいのを堪え、五月は椅子へと座る。その隣に座った総悟は、「気分が悪いなら無理しなくていいよ?」と言ってくれたものの、五月は首を横に振る。社長から頼まれた仕事を逃げ出すなど、プライドが許さない。

目の前に座っている光輝はずっとニヤついており、その目に気持ち悪さを覚えながらも打ち合わせは進んでいく。

二時間ほど経ち、「今日はここまでにしましょうか」と総悟が言った瞬間、五月の強張っていた体から力が抜ける。

(早く、彼から離れないと……!)

五月はそう思いながら立ち上がったのだが、「何を慌ててるんだよ?もしかしてあれか?卵巣一つ取ったことバラされるのが怖いからか?」とニヤニヤした光輝に言われてしまい、五月の顔から血の気が引いた。

「やめて……お願いだから言わないで……」