もう五月の中の恥ずかしさは限界だった。全身を震わせ、総悟を力いっぱい押す。そして、何とか総悟の腕の中から脱出した。
「仕事に戻ります!!」
総悟の方は見ず、早足でデスクへと五月は戻る。心臓の音はまだうるさい。五月が椅子に座ると、朱莉に声をかけられる。
「宇佐美さん、熱でもあるの?顔真っ赤だよ」
「大丈夫です!!」
大きな声で返事をし、五月は先ほどの出来事を忘れるため、目の前の仕事に取り掛かる。だが、胸の高鳴りはなかなか止まない。
(こんなに心臓がうるさいの、いつぶりだろう……)
苦いあの日々が一瞬頭に浮かんだ。
それからも、五月は総悟にアプローチをされる日々が続いた。二人きりの時は名前を呼ばれ、時に頭に触れられたり、抱き締められたりする。人前ではアプローチをしてこないため、仕事の面では支障はない。そこには五月は安心をしていた。
株式会社Koikwaで五月が働き始めて早半年、五月は総悟に誘われて休日に映画を観に来ていた。
「仕事に戻ります!!」
総悟の方は見ず、早足でデスクへと五月は戻る。心臓の音はまだうるさい。五月が椅子に座ると、朱莉に声をかけられる。
「宇佐美さん、熱でもあるの?顔真っ赤だよ」
「大丈夫です!!」
大きな声で返事をし、五月は先ほどの出来事を忘れるため、目の前の仕事に取り掛かる。だが、胸の高鳴りはなかなか止まない。
(こんなに心臓がうるさいの、いつぶりだろう……)
苦いあの日々が一瞬頭に浮かんだ。
それからも、五月は総悟にアプローチをされる日々が続いた。二人きりの時は名前を呼ばれ、時に頭に触れられたり、抱き締められたりする。人前ではアプローチをしてこないため、仕事の面では支障はない。そこには五月は安心をしていた。
株式会社Koikwaで五月が働き始めて早半年、五月は総悟に誘われて休日に映画を観に来ていた。


