子どもみたいに駄々を捏ねたため、呆れられてしまったのかもしれない。 「美織のそういう素直なところ、僕は大好きだ。でもそれが僕を煽っていることも覚えておいたほうがいい」 「煽ってなんて」 ただ心の内を正直に打ち明けただけだ。 「自覚がないみたいだから、これから教えてあげる」 史哉は美織の頬に唇を押し当て、ソファから抱き上げた。 「ふ、史哉さん!?」 この状況はまさか――。 「昨夜言っただろう? 治ったら……」 耳元で〝シようって〟といたずらに吐息で囁く。 「でもでも!」