そこに愛はないのだ。でも美織に子どもがいると知った今、そんな考えも改めただろう。 「ねえ、ママー? どしたのー? ひなたおなかすいた」 ふと陽向に洋服を引っ張られ我に返る。 「そうだね。おうちに帰って、すぐにご飯にしようね」 「うん!」 元気よく返事をする陽向に微笑み返す。 「じゃ、今日は帰るね」 「おじいちゃん、おばあちゃん、ばいばーい」 美織と手を繋ぎニコニコ顔の陽向を連れ、まだ話し足りなそうな祖父母を置いて工房を出た。