こんな突然……どうしてだろう。

 ついこの前まで急に生徒会がお休みすることなんてなかったのに……。

「……っ、あ、新さんっ……!?」

 新さんはその文面を見てからまた私の手を引いて、学校を出た。

 これまでよりも強い力で握られ、どうしたのかと本格的に焦る。

 新さん、本当にどうしちゃったの……?

 こんな事今までなかったから、余計に心配になってしまった。

 握られている手は力が強くて痛いけど、この手を離したくない気持ちも混じる。

 この温かい手を、離したくない……。

 そんな考え事をしている間にも、新さんは私の手を引いて歩みを進めている。

 だけど家路の途中にある河川敷の上で、新さんは足を止めた。

 新さんは私のほうに振り返り、真剣な眼差しを向けてきている。

 それと同時に握られていた手も離され、ようやく解放された。

 ふぅ……と、とりあえずは離してもらえたけど……。

「新さん、どうかされたんですか……?」

 さっきから新さんの様子がおかしくて、やっぱりそれが一番気になる。