サーブをしたり、パスを回したり……チームに貢献できる事はできるだけしている。

 ふぅ……これくらいしか、私にはできないけど……。

 そしてまた、私にボールが回ってきてスパイクを打とうとジャンプした。

 でもその瞬間、足にとてつもない痛みが走ってスパイクが打てなくなる。

 ……っ!?

 きっとこの前捻挫した時の怪我が完治していないものだと思うけど、さっきまでは大丈夫だった。

 急に、どうして……。

 幸い倒れこまずに済んだけど、ズキズキと足は痛んでいる。

 その間にも三年生に点を取られてしまい、私たちは負けてしまった。

 試合が終わった後、一旦待機場所に戻って同じチームの女の子たちに勢い良く頭を下げる。

「みんな、ごめんなさいっ……!足を、引っ張っちゃってっ……!」

 足の痛みもあるせいで、後半はほとんど足手まといだったと思う。

 女の子たちに顔向けできなくて、ぎゅっと瞳を閉じる。

 だけど……私の耳に届いた言葉は、予想外のものだった。

「ううんっ!全然大丈夫っ!むしろあたしたちが柊木さんの足を引っ張ってたっていうか……。」