新さんのチームメンバーさんも思ったのか、大きな声でそう叫んでいる。

 そう……新さんが一瞬で、スリーポイントを決めたんだ。

 試合が始まってからわずか数秒でスリーポイントを決め、新さんは大きく点を稼いでいった。

 それに相手チームを圧倒するほどの俊敏な動きをしていて、疾風君たちのチームは危機的状況。

 あ、新さん、凄すぎです……。

 結局、試合結果は新さんのチームの圧勝。疾風君たちは手も足も出ていない状態だった。

 観戦席からも凄い盛り上がりを見せていて、一気に体育館内が沸き上がった。

「何あれ!?凄すぎなんだけど!?」

「流石神々様よね~!やっぱり惚れちゃうわ~!」

「あんなシュート誰もできないだろ……。」

 いろんな感情が入り混じった言葉も聞こえ、私はただ驚くしかなかった。

 こ、こんなに新さんって凄い人だったんだ……。

 新さんが凄い人なのは知っていたけど、まさかここまでだとは思わず開いた口が塞がらなくなる。

 その時、やっと我に返って私は席を勢い良く立った。