最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 だってそれくらい、無謀で馬鹿な事をしてしまったんだから。

 和向も、自分の気持ちが報われない事は分かり切っているはず。

 明李だって、新さんに勝てるはずがないって結末が見えてるはずなんだ。

 それでも二人は……栞を諦めようとはしない。

 手を伸ばしても届くことはないのに、叶わない願いを望んでしまっている。

 早く諦めて、栞に友達として接しないといけない。

 だけど……頭ではそう分かっていても、気持ちがどうしても言うことを聞いてくれない。

 ……この恋心を、抑えられる術が見つからない。

 俺はそんなメリハリのない自分に嫌悪感を抱きながら、何回目か分からないため息を吐いた。



「お、おはようっ!みんなっ!」

 火曜日になり、久々に栞の声を聞く。

 なんかすっげー……一日一日が長かった気がするな。

 理由は分かっているが、あんまり考えたくはない。

「栞~!もう風邪は大丈夫なのっ!?」

「う、うんっ!もう平気だよっ!心配かけちゃってごめんね。」

 だが明李はそんな事気にしていないのか、気付いていないのか、いつものように栞に力強く抱き着いている。