最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 でも……やっぱり、寂しい。

「あの、新さん……。」

「どうした?」

 私が名前を呼ぶと、新さんは不思議そうにしながらも返事をしてくれた。

 これ、お願いしても良いのかな……。

 一瞬そんな考えが脳裏をよぎって、唇を引き結ぼうとする。

 それでも……風邪のせいで判断力が鈍っていたのか、素直に口に出してしまった。

「私が眠るまで、手を……握っててくれませんか……?」

 寂しい。だから、温もりを感じていたい。

 わがままなのは分かっていたけど、新さんにもっと触れていたい。

 そんな事を思い、ぎゅっと目を瞑る。

 迷惑かもしれない。こんな事、嫌だって思われるかもしれない。

 だけど今は……寂しくて寂しくて、新さんに温めてほしかった。

「ほら、これで眠れるか?」

「……良いん、ですか?」

 そう思った瞬間、新さんは私の右手をぎゅっと優しい力で包み込んでくれた。

 まさか握ってくれるなんて思ってなくて、驚きの声が洩れる。

 こんな事、してもらっていいのかな……。