最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 だけど身体的に疲れてしまっていた私は、大人しく返事をした。

「はい……。」

「ん。おやすみ。」

 新さんは私の返事を聞いて安心したのか、ほっとしたようにそう言ってその場から立った。

 きっと新さんは、私を気遣ってこの部屋から出て行こうとしていてくれている。

 それは分かっていたけど、思わず手を伸ばしてしまった。

 新さんの腕を掴み、ぎゅっと弱い力で握りしめる。

「新さん……一緒にいてください……。」

 風邪をひいているのにいてもらうのはダメだと思う。移してしまう可能性があるから。

 でもなんだか無性に心細くなって、引き留めてしまった。

 引き留めた反動で体を起こしてしまい、ズキッと頭が痛んでしまっている。

 それでも……一人は嫌だったから、離す事はしなかった。

 新さんは振り返り、一瞬だけ驚いた表情を浮かべる。

 だけどすぐに頬を緩めて、ベッドのすぐ横に座った。

「風邪の時は心細いもんな。分かった、神菜が眠るまでここにいる。」

「あ、ありがとうございますっ……。」

 私はそう言ってくれた新さんに小さな声だったけどお礼を言い、もう一度ベッドに横になった。