最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 何気なくそう言って、乾いた笑みを浮かべる。

 でも創さんは、ぽつりと呟いた。

「神々か。……面白くない。」

「え、今何て……っ!」

「僕を、見てください。」

 もう一度言葉を聞こうと尋ね返した途端、創さんに手を掴まれた。

 近くの壁に押し付けられ、両手を動かせないように強い力で握られる。

 な、何、これっ……!?

 壁ドンの一種なのかもしれないと思ったけど、そんな呑気にしてられない。

 だって……創さんの視線が、いつものものと全然違うものだったから。

 私を見つめてくる瞳は、まるで……。

 ――餌を見つけた、獣みたい。

 まさか、鈴香さんが言ってたことって……こういう事だったの?

『草薙創には気を付けて。』

『あたしも詳しい事は調べてないけど、草薙創には絶対に油断しちゃダメ。』

「そ、創さんっ!離してくださいっ!」

 大きな声で訴えるけど、私の手を握る創さんは更に力を入れる。

 い、痛いっ……。

 手を握られてるだけなのに、これほど痛みを感じるなんて尋常じゃない。

 創さんは噛みつくような視線を向けてきていて、ある気持ちが芽生える。

 ……創さんが、怖い。

 今まで創さんに“怖い”なんて気持ちはなかったのに、一気に恐怖に苛まれる。