最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 うなされてたって事は、嫌な夢でも見てたんだと思う。覚えてないけど。

 絶対に良い夢じゃないだろうなと考えながら、栞の言葉を待つ。

「あ……これって、言っても良いのか分からないんです……。」

 だけど聞こえてきた言葉は、そんな曖昧な返事。

 曖昧なんて表現は合ってないかもしれないけど、はっきりはしていない。

「何で……?」

 栞がこう言うって事は、もしかしたらよっぽど変な事を言ってたのかも。

 そう考えると、栞の言葉を聞くのが一気に怖くなった。

 俺が聞いたんだから、ちゃんと聞かなきゃならないのに……。

 そんな葛藤をしている間にも、栞はちゃんとこう答えてくれた。

「だってあまりにも、世妖さんが辛そうだったから、です……。うなされてる間の世妖さん、尋常じゃないくらい苦しそうにしていたから……。」

 後半は小さな声だったけど、俺にははっきりと聞こえた。

 苦しそう……もしかして、あの夢を見てたのかもしれない。

 栞の言葉にある一つの心当たりを見つけ、もう一度だけ質問を飛ばす。