最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 疑問に思いながらも俺は、気になっていた事を栞に尋ねた。

「ねぇ……都真たちってもう帰った?」

 辺りを見回してみるけど、栞と俺以外の奴の姿が見えない。

 きっと帰ったんだと思うけど……どうして栞はここに?

 はてなマークを頭の中に飛び交わせて、栞をぼんやりと見つめる。

 その視線と質問に気付いた栞は、笑顔を浮かべて教えてくれた。

「都真君たちはもう帰りました。なので世妖さんも、早く帰りましょう!」

「……栞は何で、ここにいたの?」

 せっかく栞が丁寧に答えてくれたのに、間髪入れずに次の質問を投げる。

 やっちゃったかもな……と思ったけど、栞は気にしていないらしく微笑んでいる。

 そのまま口を開いて、俺に優しい眼差しを向けてきた。

「流石に世妖さんを一人で残しておくわけにはいかなかったので。それで残ってたんです。」

 ……そっか。栞に迷惑かけちゃったんだ。

 俺が結構眠りが深いほうだから、起こそうとしても起きなかったんだと思う。

 それで栞の帰る時間を遅らせちゃったなんて、先輩失格かも……。