「分かった……。じゃあ俺も仕事してくる……。」

 俺は名残惜しくも栞から離れて、自分の仕事を再開した。

 んー……面倒。

 生徒会の仕事が嫌いってわけじゃないけど、好きってわけでもない。

 パソコン使うと疲れやすくなるし、夜にあんまり眠れなくなる。

 俺はロングスリーパーらしいから、大体十二時間以上は寝たい。

 ぼんやりと考えながらも、淡々とやるべき仕事をこなしていく。

「ふわぁ……ねむ。」

 無意識にそう呟いて、大きな欠伸を洩らした。

 昨日はあんまり寝られなかったから、できるだけ早く寝たいのに……。

 今は天と夕弥、創は先生に呼び出しを受けてるらしいから……ちょっとくらい、いいよね。

 別に仕事は終わらせたんだし、仮眠だけでも。

「栞、仕事終わった……?」

「あ、あと少しです……って、世妖さんっ!」

「眠たい……。」

 俺はそのまま、栞に抱き着いて瞼を閉じた。

 やっぱり栞の雰囲気、落ち着くなぁ……。

 心のどこかでそう考えながら、俺は呑気に深い眠りに落ちていった。