「……きょ、今日は早く休もうっ!」

 誰に言うわけでもなく、言い聞かせるようにして声を上げる。

 き、きっと体調があんまり良くないからで……寝たら治ってるはずっ。

 ……大丈夫かな、新さん。

 一瞬、そんな心配が心に現れる。

 でもすぐに払拭させるように、大きく息を吐きだした。

 大丈夫。新さんは強くてかっこよくて……信頼できる人だから。

 私のお仕事を丸投げしてしまう形になってしまったけど、私はぎゅっと目を瞑った。

 新さんが、危険な事に巻き込まれないように祈りながら。