最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 でも、私には要らない。

 いずれ壊してしまう幸せなら、魔力なんて捨てたかった。

 普通の人間として生きられたら、どんなに良かったのか。

 だけどそんなないものねだりしても、現実になることはない。

 その時、プルルルっという音が辺りに鳴り響いた。

 あ……政府から……。

 私は慌てて自分の部屋に戻って、スマホを耳に当てた。

「はい、元宮神菜です。」

 政府からのものだと分かった瞬間、私の声色は一気に変わった。

 政府には感謝してるけど、私には自由をくれないからあまり好きじゃない。

 ……なんて、わがままだって分かってるけど。

 でもそう身構えた私に聞こえてきた声は、政府でも一番大好きな人だった。

《神菜ちゃん、久しぶりねっ!》

「鈴香さん……!お久しぶりですっ……!」

 通話越しに聞こえてきた声の主は、私担当のカウンセリングの先生の鈴香(りんか)さんだった。

 一時期精神が安定しない時期があって、鈴香さんに助けてもらっていた。

 私のお姉ちゃんみたいな人で、政府の中で一番頼りになる存在。