最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 だけど私だって、引くわけにはいかないのにっ……!

「新さん!私のお仕事なので、私は大丈夫なのでっ……!」

「そんな元気そうなふりをしてもダメだ。俺の目は誤魔化せない。」

 ま、まさかそう言われちゃうとは……もうこの作戦は効かなくなってしまっている。

 今までは元気そうに振舞えば新さんの目を欺くことができたのに、鋭くなって誤魔化せないっ!

 新さん、やっぱり過保護すぎじゃあ……。

「お前は働きすぎだ。問題は片づけとくから、安心して休め。」

 同意を求めるように尋ねてきた新さんに、うっと言葉に詰まる。

 ……もしかしてこれ以上抵抗しても、新さんの迷惑になっちゃうのかな。
 
 だけど私は、抵抗する気力も起きなくなってしまい小さく頷いた。

「よし、帰るぞ。」

 その反応に気付いた新さんは、そう呟いてから私の手を引いて歩き出した。

 さっきは腕を掴まれていたのに、いつの間にか手同士が触れ合っている。

 ……私、やっぱり新さんの温もりが大好きだ。

 大変な状況なのに、そんなどうしようもなくおかしな事を考えてしまう。